SS それから

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サプライズパーティーは、大成功で幕を閉じた。 ソファで寛いでいると、ナナさんが風呂から出てきた。 「アキ。 今日のアレ、知ってたのか?」 「うん。大体はね。再プロポーズと、バースデーパーティーは、皆んなにお知らせしてた。そしたら、樹さんが、神父役をやってくれるって事になったんだ。 でも、指輪の事は知らなかったから、僕も驚いたよ! 多分、樹さんが骨を折ってくれたんだと思うな。」 「なんだか、嬉しいやら、照れ臭いやらで、参ったよ。」 「結局、僕も樹さんの事、憎めないんだよなぁ。」 「そうなんだよ。小憎らしくて俺様ヤローなのに… 気がつくと、あいつのペースにハマってるんだ。」 「樹さんのお陰で、僕たち、皆んなに宣誓しちゃったね。」 「そうだな。 アキは、良かったのか? 客商売だろ? 」 「うん。 そこは気にしてない。 それより、ナナさんに、変な虫が付く方が心配。 ナナさんが食べに来た時に、チラチラ見てる人がいると、『ナナさんは、僕のだー!』って言いたくなる。」 「気にし過ぎ。 誰も俺の事なんて見てないよ。」 「これだからな。 ナナさんは、鈍感過ぎて心配だよ。」
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