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2人のバスタイム ⁂
「ナナさんは、ネコっぽいかなぁ…… 」
お互いに体を洗いあい、2人で湯船に浸かっている。
アキの身体は、筋肉質で、腹筋ばかりか背筋も程よく割れていた。
所謂、細マッチョというヤツだ。
見惚れていると、「飲食業は、想像以上に重労働なんだよ」と笑っていた。
それに比べて、俺の体のなんて貧弱な事か。
少し恥ずかしい気もするが、素肌の触れ合いは、心地いい。
アキは後ろから俺を抱き込み、耳朶を食みながらそんなことを言ってきた。
「ん? 俺、ネコも好きだけど、どちらかと言うと犬派!」
「はー。そうじゃなくて… いや。まずはそこからか」
「???」
「あのね。ナナさん。男同士のセックスについて、どれくらい知ってる?」
突然の濃い話に、あわあわと言葉に詰まる。
正直なところ、殆ど知識がない。
「ごめん。後ろを使うことくらいしか知らない。具体的にどうやってそこまでたどり着くのか迄は、、、いきなり入る様にはならない?よな?」
「うんそう。色々準備が必要で、いきなりは出来ないんだ。でね、男役がタチ。女役がネコって言うの。因みに、僕はどっちも出来る」
「ん。それで?」
「ナナさんは、挿れたいかなー?それとも、挿れられたいかなー?って」
「…… 。体格差的に俺が女役かなぁとは何となく思ってたけど」
「そうとも限らないよ。お互いが良くなきゃだし。2人でゆっくりベストを見つけよ!」
「うん。…… あのさ。 さっきから気になってたんだけど…… アキの……当たってる」
「そりゃ! 大好きな人に思いが通じて、今は裸でこの距離! 反応するなって言う方がムリ!」
「ムリって…… 」
「ねぇ。少し触っても良い?」
「う…… ん…… ?」
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