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連鎖反応
清水の舞台から、前鬼を叩き落としたのは…喰らいに来る何かを見定める為、片倉小十郎の嫡子は意外にも武闘派、そして口が重い！先ほどおかねに話しかけた様子を見て、普段の周りなら怪訝な顔をする事請け合い。
データー、クラウ、クラウ、イシ、アカイコ
ゲフッ！ぼこぼこボコボコ
「何が言いたいんだ！」
チリチリと髪の毛が逆立つ感覚はある…ここは寺だぞ？化け物が出る気配なぞ…古の修行場ならどうだろう？
「何してるんだ！飛び降りろ！」
後ろから轟音がかかって突き落とされる衝撃が来る？紙一重で左門はかわしていた。
「ゼンをおとしたら連鎖反応するんだよ！そしたらみんな助からない…。」
突き落としたと思ったのに…槍の先に重みを感じる。心臓を貫かれた前鬼が弱々しい声をあげる。
歴史にもしもは無いが、もしもを考えたやつが、その時の意識のまま、まだ生きていたら…左門は
コウナルンダロウカ？
「やはりお前は封じの意味を理解して無いな？こう毎回死人を出されてはかなわんのだが…。」
何時もの左門が、槍から前をあっさり引き抜くとそのまま清水寺の僧に任せた。毎回死んで、違う遺体が現れる？この意味を探っている。
「左門殿、これは死んでいるのではなく、逃げ延びているつもりなのでは、無いでしょうか？」
清水寺の周辺は墓所、現代とは埋葬の習慣がまた違う。どちらの使者でも構わんが、使い捨てのコマはごまんと揃えているらしい。
「逃げ延びるだと？全く陰陽法師の考える事は面白過ぎるよ！俺が一人で来たと思うか？」
ニヤッと笑うと相手に石盤のようなものを突きつけた。多分これで向こう側が連鎖反応を起こすだろう？
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