白旗開戦

2/2
12人が本棚に入れています
本棚に追加
/225ページ
林泉寺の僧は事の対応に苦慮する。土蔵の中に、入れたは良いがこのまま逃亡してくれた方がまだまし?土蔵の中で固まっている。魂を喰われた人形? この状態が続けば間違いなく死ぬ。 「何故?あの化け物を生かせと仰有るのでしょう?」 憚らずあからさまな嫌悪感を出す者に、一括すると 「あれを作り出したのは、我々と言う事になるからであろう。」 用意が整い次第、迎えが来るからそれまで辛抱せよとのお話ではあった。気味が悪そうに土蔵を覗く男の顔は、よほど奇っ怪な体験でもしたのだろうが? 「言い付けを守っていれば、何事も無い!絶対に忘れるなよ…。」 忘れるなと言われても、どんな言い付けされたのかさえ、とんと思い出せない。 「私は、どんな言い付けをされたのでしょうか?」 笑いながら問う男に、愕然とする僧の姿があった。あの化け物め…慌てて土蔵を覗くと中には、生きた少年が入っていた。 「しばらく預かって頂く、本学院が取りに来ると林泉寺には伝えよ!」 そこまで言うと男は意識を失ってしまった。よくよく見れば、全く知らぬ泥棒であろうか?林泉寺が蜘蛛の子を散らしたような大騒ぎとなったのは、言うまでもない。 些細な謀が全て漏れてしまっていた。魂を抜かれたような法印が、林泉寺の僧だと奇声をあげて暴れた事態を収集できず。法印が狂っている…として追放したまでは……土蔵の中から出る様子の無い少年を発見して…ようやく事は、前後の脈絡なく起こったと覚ったのである。狂った法印はそのまま何処かに消えてしまった。自分の褌を旗として奇妙な形で死体となっていたのは、何の意味が有ろうか?林泉寺は…いつ来るかわからない使者を待つ結果となる。それまで少年は…確実に生きて死ぬ事は…無いだろうから。
/225ページ

最初のコメントを投稿しよう!