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宴の準備
真田信之から、伊達政宗に空の書状が届く
「殿!信之様からの書状を持ち込んだもの捕らえて起きましたが?如何致しますか?」
空の書状は、宛先を信之殿にして送れば良いだけの話、しかしそれは…今ではない。
「もう壊れておる、放しても害はないから放逐せよ。しかしいちいち伝令を壊されたのでは、かなわんなぁ…本学院坊に来てもらうよう計らえんか?小十郎?」
今まさに、大阪冬の陣の真っ最中、呑気な発言の意味合いは?
「まだ、真田も徳川も生きておられます?本学院坊は何を慌てて居ますやら?」
この戦の後、様々な誕生がある。伝説もその一つ
「戦の後、誕生するのは何だと思う左門よ?」
後、片倉小十郎重長と綱を切り離した片倉家の嫡男は…意味深な政宗の対応に
「お館様、その名は既に過去のものでございます。本学院坊の混沌と…意味があるのでしょうか?」
誕生する為の、戦がある。政宗はその事を片倉家の嫡男に訃げていた。
「家も、語りも継ぐものが居なければ、意味は成り立たぬ!本学院坊の混沌は、まだ物語が生まれて居ないから、起こっているのだ。望む、望まないの問題ではない。でもなあ小十郎…どうせなら丸く納めておきたいのよ…。本学院の意思はそんなところだろうが、あのお方はそれすらままならぬのよ。」
やはり、政宗は何かを知っている。小十郎は、己の中にそのような思考が潜んでいる事に…迷いを感じている。いったいどこで混乱が生じたのか?
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