12人が本棚に入れています
本棚に追加
/225ページ
橋を渡るもの
何だ?あれは…大久保様のお屋敷から、からからと出て来るものがある。
けらけら、からから、草木も眠る丑三つ時なのに騒々しいやら喧しいやら、眠りを妨げられて、不機嫌も甚だしい。
「いったいどちらへ往かれるおつもりか?」
不意に訊くものが登場するから、うっかり応えてしまった。あれ?自分に問いかけているのか?
「大久保の屋敷から、大阪に災いを運んでいる。」
感覚がおかしい?ゲラゲラ、ケラケラ腹の虫が笑っている。アレサンシンガホウコクニイクヨ?
だから何処に報告に行くと言うのか?
ナニヲ?
ピタリとそのゲラゲラ笑う声が止まり。辺りがしんと鎮まり始める。今度はなんだ?
全身が何かに引き?牽き?退き?なんだよだから?一体、一帯、一対いったい?この現象の意味はなんだ?オレハユメヲミテイル
それがどんな夢か何故知らなくちゃならねーんだ!俺のナマエハ?
ゼン!ぜん!善!禅!全!then!然!然!膳!前!
何だか必死に呼ばれているような気がする?
オレノナマエハ?
「前!前ったら!前鬼!!」
後ろに誰か居る。そう、何時もそう言う事になる。俺の後ろに居るのは…俺が守るべきものじゃ無いのか?
“三位一体の筈ですよね?„
ワタシハマモルソンザイデイタカッタ
最初のコメントを投稿しよう!