橋を渡るもの

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「前、前!起きてる?前!前ったら!」 おかねは相変わらず荒っぽい、おおあくびを一つすると 「起きているよ!全くうるせえばばあだな。」 重低音が響く。起きては居るが、さてここからが問題だった。おかねとのやり取りを疑われず済ますにはどうしたら良いか? オカネハサトリミタイダカラ 「ただ、今が何時かわからねーんだ。ナビ頼む!」 どの時点のおかねか?探りを入れてみる。 「仕方ないねー。今は大阪の戦の真っ最中だよ。まだ話を変えるんじゃ無いよ!こんがらがるから…。」 ウンワカッタアリガトウ 俺を抜いて誰かと会話している。 「なあ、おかね?今誰と話しているんだ?まさか向こう側の存在じゃ無いだろうな?」 どの辺の向こう側なのか、おかねは…探りをいれている。大元の意識がわからない? 「私は、あんたとしか話してないよ!あんたの方が何でもあり何でしょう?しっかりしとくれ!前だよね今は?私にとっては前鬼も前も一緒なんだけど。今は真田丸の全容を探っている所、あんたと誰が繋がっているのかまだ私は知らないから…しっかりしとくれ!」 タイリョウハカイヘイキニジガヲモタセルト…いったい何の話だ?俺と繋がっているのは…ナニモノ?
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