1人が本棚に入れています
本棚に追加
…4月2日。13時頃。
先程、にこちゃんから『雅を連れて至急こちらに来て欲しい』と言った意味のメールが届いた為、3人で科研にやって来たところ。
「…やっぱ帰ろうかな。」
「ぁはは…。」
どんなところか興味があって来たんだろうけど、レイに取ってはさして目星いものは見当たらないみたいだ。
「まぁゲームでもして時間潰しててくれる?」
「…ん。」
「…ぁ。それと…それでも暇だったら、戦闘服のデザインでも考える、とかどうかな?」
さっき雅がそれをやっていたことを思い出して提案してみる。…そう言えばこの前、似たようなことが出来るゲームも遊んだしね…♪
「…分かった。」
「うん♪じゃあ使えそうな部屋が無いか聞いてみるね♪」
《チャオ♪2人とも☆》
《おー…チャオ…相変わらず元気やなー…。》
《ちょ、ちょっと…大丈夫?》
《大丈夫大丈夫、ちょっと寝とらんだけやから…。》
…確かに、てぃなちゃんに至っては「実はこれ寝てるんだよ」と言われても違和感無いレベルだ…。
《…えっと、魔法百合出すね…?》
《それで、話だけど…。》
…魔法百合から発生する花粉を浴びて、見違えるように復活したてぃなちゃんが話を切り出す。
《まず、スメラの体のことは意見を出し合っているところだから、納得が行くまで話し合ったら話すことにするわ。》
《う、うん…。》
自分の体だけに、暫く分からないままと言うのは余り良い気分でも無いけれど。
《それより、ミヤビの件の方が早く済むんじゃないかと思ってね。武器だし、早く手に入った方が良いでしょう?》
「えっと…ボクのことは時間が掛かりそうだから後回しで、雅の銃のことに就いてアドバイスしてくれるみたい。」
「はい。宜しくお願い致します、とお伝え下さい。」
《うん。問題無いって。》
《そう。じゃあ早速、魔法を出してもらえる?》
…魔法使いの中には、今は亡きなっちゃんのお兄さんのように…銃などで魔法を発射して魔物を攻撃する人達がいる。
早い話、雅の希望も自分の魔法でも同じことが出来ないか…と言うものだ。
雅の魔法は爆発する菊の花…近距離よりも、遠距離攻撃の方がメリットは大きいだろう。
…そう言えば、第6次の時もボクがかっ飛ばしたりしたっけ…。…何だか遠いことのように思えるなぁ…。♪
最初のコメントを投稿しよう!