春休み(後)

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…4月2日。13時頃。 先程、にこちゃんから『雅を連れて至急こちらに来て欲しい』と言った意味のメールが届いた為、3人で科研にやって来たところ。 「…やっぱ帰ろうかな。」 「ぁはは…。」 どんなところか興味があって来たんだろうけど、レイに取ってはさして目星いものは見当たらないみたいだ。 「まぁゲームでもして時間潰しててくれる?」 「…ん。」 「…ぁ。それと…それでも暇だったら、戦闘服のデザインでも考える、とかどうかな?」 さっき雅がそれをやっていたことを思い出して提案してみる。…そう言えばこの前、似たようなことが出来るゲームも遊んだしね…♪ 「…分かった。」 「うん♪じゃあ使えそうな部屋が無いか聞いてみるね♪」 《チャオ♪2人とも☆》 《おー…チャオ…相変わらず元気やなー…。》 《ちょ、ちょっと…大丈夫?》 《大丈夫大丈夫、ちょっと寝とらんだけやから…。》 …確かに、てぃなちゃんに至っては「実はこれ寝てるんだよ」と言われても違和感無いレベルだ…。 《…えっと、魔法百合出すね…?》 《それで、話だけど…。》 …魔法百合から発生する花粉を浴びて、見違えるように復活したてぃなちゃんが話を切り出す。 《まず、スメラの体のことは意見を出し合っているところだから、納得が行くまで話し合ったら話すことにするわ。》 《う、うん…。》 自分の体だけに、暫く分からないままと言うのは余り良い気分でも無いけれど。 《それより、ミヤビの件の方が早く済むんじゃないかと思ってね。武器だし、早く手に入った方が良いでしょう?》 「えっと…ボクのことは時間が掛かりそうだから後回しで、雅の銃のことに就いてアドバイスしてくれるみたい。」 「はい。宜しくお願い致します、とお伝え下さい。」 《うん。問題無いって。》 《そう。じゃあ早速、魔法を出してもらえる?》 …魔法使いの中には、今は亡きなっちゃんのお兄さんのように…銃などで魔法を発射して魔物を攻撃する人達がいる。 早い話、雅の希望も自分の魔法でも同じことが出来ないか…と言うものだ。 雅の魔法は爆発する菊の花…近距離よりも、遠距離攻撃の方がメリットは大きいだろう。 …そう言えば、第6次の時もボクがかっ飛ばしたりしたっけ…。…何だか遠いことのように思えるなぁ…。♪
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