春休み(後)

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「上…50%の花は、傘のような大きさのもの。 最上…100%が、以前山梨の際にお見せした一尺玉となります。」 「…成程。」 《じゃあ、上は無しにして次は下に…。》 言いながら、ちょっと雑かもだけど雅にはジェスチャーで伝えてみる。 《アナタまだやる気なの!?》 《ん?まぁ…。》 これから戦場に連れて行くって言うのに、1パターンしか見ないのは流石にね…。 「こちら、使用魔力は0.01%程になります。」 「うわぁ可愛い…♪」 どうやら力を抑えるのが苦手なのか…雅と手を繋ぎながら、線香花火のような小ささの魔法をちょっと楽しんでみたり。(ボクに触れてるとコントロールしやすいみたい。) 《ほとんど電動ノコか何かやな…。》 《デクが野菜のようにスパスパ切れるわ…。》 《乱切りやけどな。あとティーナ包丁持ったこと無いやろ。》 …何だか遣る瀬無さそうに、雅の線香花火を使って残ったデクを解体している2人…。 …こらそこ、ムードを崩さないの…。 《…まあそろそろ結論を出しましょう。》 …レイも待ち草臥れてそうだしね…。 《まず、ミヤビの魔法には種、花、花粉の3つの形態がある訳ね。 この内、種の状態は比較的安全で、ちょっとの刺激にも耐えられる…。》 《まあ早い話、弾丸に種を入れて、発射してまおうって訳や。 …けど、ウチはあんさんの…蜜魔法?を使った方がもっと安全やと思うで。》 《なるほどね。状態を保存する魔法…だったわよね?》 《まぁそんな感じ。》 その場合、爆発しない…或いは爆発しっ放しと言うことも考えられるけど、思ったより実現は難しくなさそうな気がする。
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