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会議から帰って来たところで、白髪の男装少女の後ろ姿を認める。
「おうっ!帰って来たな!」
「うさぎさん!会いたかった~♪」
「お、おう。」
金色の目をきらきらさせて、抱き着いて来る皇。
…しっかし、こいつは相変わらずと言うか、俺に懐いたままだよな…。素直で可愛いとは思うが。
「出かけるのか?雅とレイは?」
「レイが運動したいみたいだから、運動場に。
ボクはこれから科研に行って、身体検査を受けて来るところ。」
「おう分かった。
…しっかし!この間は色々やらかしたな!」
「ぅう…。」
よくもまあ、あれだけの事件に巻き込まれるものだ…。
「まあ…良く帰って来た!」
「うん♪ただいま、うさぎさん☆」
…こいつがいない間、俺なりに…こいつに何をしてやれるのか考えてみた。
…が、まあ…それについての答えは出なかった。けど、分かったこともある。
それは…この立場。つまり、俺にしか出来ないこともあるって奴だ。
要するに、今まで通り見守るしか無い。…けど、やるなら前向きに、ってとこかな?
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