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「…それにしても、お前は本当に良くやってるよ…。」
「…どうしたの?」
「いや…色々あっただろ?何つーか…俺に出来ることって少ないなぁってさ。」
耳を垂らして、しょんぼりしてるうさぎさん…不謹慎だけど可愛い。
「そうかな?そんなこと無いとは思うけど……まぁ、その気持ちは分かるよ。」
「…お前まだ活躍する気なのかよ…。」
「…まぁ、実際ボクがしたことなんて殆ど無いからさ…。」
「そんなこと無いだろ。
…レイなんて、魔法を制御出来るようにまでなったんだろ?」
「あれは、その…。」
何と説明しようか…。
「お前のお陰だよ。…俺達じゃ触れることさえ出来なかった。そんな環境じゃ、魔法を制御出来ないままだったかも知れないぜ?」
「…そう、かも知れないね。」
そんな可能性は否定したいけれど。…レイが1人で苦しんでいたかも知れないと思うと、辛くて…ボクがいて良かったかもとも思えた。
「…っと、すっかり長話しちまったな、悪い悪い。」
「…いやそこは、ボクが手間の掛かる奴だからこうなったってことで…。」
「相変わらずブレねぇなぁ…。」
事実でしょ。
「…まぁ、これからも色々あるだろうけどさ。
レイにもさ…皆で力を貸せるようになったんだし、少しは自分のこととか考えても良いんじゃないか?」
「…まぁそうだね。
皆に心配掛けないようにはしたいし…。」
「微妙に伝わってないが…まぁ良いだろう。よし、行って来い!」
「うん♪行って来ます…♪」
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