春休み(後)

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…その後も、皆で炬燵に入って喋ったりゲームしたりしていると。 「…ん、んん…。」 「レイ?どうかした?」 「足が…何か…。」 「うーん…? あ、筋肉痛かな…?」 …良く良く考えたら、レイは今まで痛みを感じたことが無いのかも。 「…取り敢えず回復魔法掛けようか。」 「ん。」 心眼を使って、他の人と患部を見比べるとかすれば判断も出来るかな…? 「…。」 …知らなくても治せるし、そう言う勉強は余りして来なかったけれど……これからはした方が良いのかも。 …16時過ぎ。 「…じゃあ今日はその、アリガト。また…ね…?」 照れてるのか、辿々しく別れを告げるなっちゃん。 「うん、また♪」 「っす。」 「…はい…。」 「また何時でも来て下さいまし!☆」 「…※~。」 何だか母さんが苦手なのか、返事をせずにリムジンに乗り込むなっちゃん。この後はグリモアまで行って、そこで親御さんの車に乗り換えて家に帰る予定だ。 「…やっぱり途中まで乗って行こうか?」 「つ、ついてくんな!」 バタンと扉を閉めて、運転手さんに話し掛けている。 「ぇー…。」 ちょっとショックだけど、笑って見送ろうと切り替える。 「…私達、嫌われてしまったのでしょうか…?」 「…どうなんだろ…。また、って言っていたし、嫌いって程じゃ無いんじゃないでしょうか? …それか、あのまま付いて行ったら親御さんに会わせることになるからとか?」 「…まぁそうですわね。何か事情がおありだったのでしょう。 …またいらっしゃった時に歓迎して差し上げれば良いのですわ♪」 「はい♪」 …それに、確か暫く家に帰ってなかった筈だから…その切っ掛けになったんだとすれば結果オーライってことで♪
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