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『※※※…』 今日は日曜日。店は家族連れが多く、大忙しの猫カフェ黒理である。 「ぎゃ~~!ぁあ~~っ!」 鳴き叫ぶ赤ん坊。黒理名物「猫パンチ」の被害者だ。 …店の窓には『子連れのお客様はくれぐれもお子様から目を離さないようにお願いします』とでかでかと注意書きがされている。 〈猫×赤ん坊=ハプニング〉…これはテストに出るね♪ 「ラテ。」 「…。」 こう見えてトラブルの対処力は3万くらいある黒店長だ。ラテに問題の解決を命じ、注文のサンドイッチを手早く作り始める。 ラテ「申し訳ございません、お客様。 …ごめんね、ボク。」 「?う~♪」 変身能力を使って手元だけ肉球に変えて赤ん坊をあやすラテ。普段は不思議系だが、ハプニングの中では癒し系と化す。良くも悪くもマイペースな店員だ♪ 「それどうやるの~?」 「こーやって…」 「ぉ~~っ♪」 こちらは仕事を放ったらかしてお客さんのスマホゲームに夢中になってる朱莉と、フォローに入りつつ画面に釘付けになってるシャルさんだ。 「…シャルちゃんもやる?」 「…。」 「シャルねえやろやろ!♪」 「ん…。」 ちゃん付けをされてムッとしつつ、朱莉に招かれてついつい後ろに座ってしまった。 「何やってんのよあんたら、仕事を…」 そう言う真理さんも…完全に言葉が途中で止まって、目が画面の中のネズミを追ってしまっている。 流石黒理の常連客と言うべきか、遊んでいるゲームも猫に関連したものである。(どうやら画面を動き回るネズミをタップすると猫が成長すると言うような育成ゲームらしい。) 「ニャォ~♪」 「ふふ…♪」 …リキはと言うと、今日は猫フォームでママさんらしき客に擦り寄っている。あざとい。これが猫を被ると言うやつだろうか。 アキラ「ミャォ~。ミャ、ミャ~。」 「あ、店員さーんっ。」 「は…はいっ!」 思い出したように客のところに戻る真理。ゲームをやりたかったらしい。 「ミャ、ミャ~。」 「ぁー、ご飯ね…ちょっと黒店長~?」 「はいはい♪真理、サンドイッチをあちらのお客さんにね。」 「ん。」 ぐぎゅ~。と真理のお腹が鳴った。厨房を飛び越え、一瞬身を隠す真理。 黒「では猫達のランチタイムで~す♪ ちょっと待って下さいねー。直ぐに準備をしますから☆」
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