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──掃除を終え、ラウンドゼロへやって来た真理一行。
朱「ボーリング?」
シャ「ボウリング。」
真「え、そこ…?」
「ん~?」
全然分かんないと言うようにくねくねする朱莉だ。
「まぁ見てなさい♪このボールをあのペットボトルみたいなのにぶつけるのよっ♪!」
「…ピン。」
「いーからいーから♪こーやって…とりゃ~っ!」
ピョンっと飛び跳ねるように投げられたボールはゴロゴロと転がり、カコン!と4…5本のピンを倒してピットの向こうへと消えて行った。
「わ~!♪」
初めて見るボウリングに大はしゃぎで飛び跳ねる朱莉。
「…全く!あの微妙にゆっくり倒れるピン、何かムカつくわねっ何か!!」
あ、お姉さんそれ分かる。
「まりねえまりねえ!アカリもやる!やる♪!」
「ふっふん♪ここに指を…」
「…待って。」
「何よシャル?」
「ボールには種類がある。朱莉が投げやすいものを選ぶべき。」
「…ぁ~、そっか…そうね。」
「それから、真理の投げ方は参考にならないから私が教える。」
「うん♪!」
真「なっ!?」
「ちょっとそれどう言う意味!?」
「…?『投げ方ムチャクチャ。』これで分かる?」
「べ、別に良いでしょ!?アンタの為にやってる訳じゃないんだからねっ!?」
何故ここでツンデレたのか。
「…良いけど。朱莉が真似したら危ない。」
「なっ!ぐぬぬぬっ…」
言い返せないのか、真理がムキになって来ている。(ニヤニヤしながら見守るワタシだ)
「…だッったら勝負よっ!!」
「…望むところ。」
「わ~い!☆」
「勝負は10フレームずつ。私、真理、朱莉の順番で投げる。」
『フレーム?』
「…1ターン2ターンとか、そう言う言い方なら分かる?」
「あーあー!♪」
実に分かりやすい「分かった」と言う反応の真理さんだ。
「シャルねえ、フレームって?」
「…1時間2時間みたいな、時間の数え方みたいなものかな。」
「あ、アカリ知ってる!“学校”ってやつだ!」
「…まぁ、そんな感じ。」
…お察しの通り、彼女達は学校には通っていない。
「行けないものを話したってしょうがないでしょ。さ、勝負勝負!」
「う~…。」
シャ「終わったらアイス食べよっか。」
「食べる~!♪」
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