本屋大賞ノミネート作品読破。

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塩田武士著の『罪の声』も気になってきてしまいます。 これは実際にあったグリコ森永事件をモデルにして書かれた物語です。 キツネ目の男の未解決事件。 事件で使用された子供の声のカセットテープが自分の父親の遺品から出て来たとしたら、どう思うでしょうね。 私だったら、その場に固まって見なかったことにするかも。 怖いですよね。緊迫したものも。 川口俊和著の『コーヒーが冷めないうちに』もウルッときた物語です。 ある店の決まった席につけば過去もしくは未来に行けるというのです。 けれど、そこには面倒臭いルールがあるんですけどね。 過去に行っても現実は変わらないなんてものも。 なら、意味ないと思うかもしれませんがそこはちょっと違うんですよね。 切なくて胸にグッときます。 原田マハ著の『暗幕のゲルニカ』はピカソが描いた「ゲルニカ」という作品をピカソが生きていた時代と現在とで話が進む物語。 「ゲルニカ」という絵は反戦の意を込められたものなのです。 だからこそ、いろんな問題が。 あのアメリカの9.11事件のことも書かれています。 これも好き嫌い別れるかもしれませんね。 西加奈子著の『 i 』は「この世界にアイは存在しません」なんて言葉から始まります。 えっ何!? って思ってしまいますよね。 養女のアイにはその言葉に衝撃を受けます。 重く圧し掛かった言葉がずっと居座って……。 けどその意識に変化が起きる瞬間が起きるのです。 はたして、彼女は幸せになれるのでしょうかね。 うーん、改めてそれぞれの作品を感じながら考えてみたところ、どの作品も甲乙つけがたいですね。 それでも私は村山さんの『桜風堂ものがたり』を推したいです。 けど、『みかづき』と『ツバキ文具店』がちらつきます。 いやいや、違う作品かもしれませんよ。なんて、もうひとりの私の声が聞えてきそうです。 私の考えはそんな感じです。 どうでしょうかね。あくまでも私一個人の考えですからね。ご了承ください。(^^ゞ ではでは、また。
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