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 次の日も仲間で出かけた。そしたらまたスピーカーでピエロが、 「五十名さま限定です!」ってやってて、列に並んでその日も入った。  その日は緑のSDカードみたいのが配られて、席についてそれを見せると、生寿司が運ばれてきた。数えたら十六カンもある。  大トロ、漬けマグロ、バッテラ、大正エビ、アワビ、ハマチ、サーモン、イクラ、ウニ、アナゴ、玉子、イカゲソ、白魚、コハダ、サンマ、それに数の子が並んでいる。  もうすぐに食べちゃった。「マジ旨え~」って、みんな笑ってた。  そして昨日の真面目そうなオバサンから今度は五千円もらっちゃって 「マジでーっ?!」って叫んだら、 「口外しないでくださいよ」って耳元で囁かれた。 「もちろんです。口外しません」ってなんでか小声で返してしまった。 「明日もございます。よろしくお願いいたしますね」って今度はウインクされた。 「ごちそうさまです!」そう口走ると外に出る。 「おいマジかよ! 今日は五千円だぜ? もちろん明日もくるよな??」 「いや、ほかの友だちも呼ぼうや」 「でも口外しちゃダメなんだよな?」 「それはさあ、逆に宣伝なんだよ、わかってねーなーお前」ってぼくが偉そうにいった。 「そっか、じゃああいつとあいつとあいつと三人呼んで、一緒にこようぜ」 「おっしゃ!」 「明日は一万もらえんじゃね?」 「っていうかさ、あの店員、俺たち狙ってるだろ?」 「そうそう、あのスケベそうな目!」 「もしや六人して童貞卒業?」 「えーオバサンで?」 「んなわけねーべや」 「いや、明日のことはわからねーよ。うひひ。テクニシャンだったりしてな」 「だったらいいなマジで。したっけー」ってぼく。 「ああまたなー」 「バイバーイ」
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