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   銃声と共に、その体は右へと傾いた。  迸る血が舞う中で、ゆっくりと。そう、ゆっくりと倒れていく。  僕は、いっそ笑えるくらい震えて、赤い飛沫を凝視していた。  これで、復讐は果たせたはずだった。  だがーー  それがもしかしたら間違いかもしれないと、間もなく思い知る事になる。 .
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