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「めでたしじゃねぇ! 俺は今から面接するんだよ!!」
「鬼再来!?」
「篠原さーん、ここに節分の時のあまりの豆、ありますよー」
「ナイス榊くん! 5月だけど季節外れの豆まきしよう!!」
「待て! それを撒けば篠原、お前掃除が余計大変になるぞ!?」
「店長で遊ぶためには掃除も厭いません!」
「てめぇ、本当に捻れた根性してるな!?」
「そんな誉めないで下さいよ。照れちゃいます♪」
「誉めてねぇよ!」
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さて、まぁ店長で豆まきしたかどうかはさておき。
「え?新しいバイト入るんですか??」
「だから、今からその面接だっつーの」
「え、店長で大丈夫なんですか?」
「心配することはない。俺のこのイケメン顔を見れば……」
「え? イケメン? どこが??」
「てめぇ、ぶっ飛ばすぞ」
「ていうか、その人女の人なんですか?」
「知らねぇ。河井広美。21歳……女かな?」
「へぇー。ヒロミって名前の男性もいるので何とも言えませんが……女性だとしても店長、手を出したらダメですよ?」
「出さねぇよ!」
「本当ですかー? あーやーしー」
「出さねぇっつーの!」
そんな事を言っていると、お客様が入ってきた。
榊くんが対応し、一言二言言葉を交わしてから榊くんが
「店長ー! 面接の方来られましたよー!!」
と言った。
「あ、心配無用でしたねー」
「初めまして。僕、今日面接をお願いした河井です!」
「男だったな……」
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