1.酔っぱらい事件簿!?

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 店長はグッと親指を立て、 「お前ならイケるよ!そのまま帰らせるか、買い物するなら買い物させろ!」 と言った。 「マジっすかー」  やだよ、酒臭いし、何か絡まれそうで怖いよ。 「大丈夫だ!見守っててやるから!」 「おぉーい。おねーちゃーん」 「…呼んでるし」  まさかのご指名、ありがとうございます。  このご指名はありがたくないけど。  やだよー、怖いよー。 「はい!何でしょうか?」  そう思ってることは顔には出さずに営業スマイルで振り返る私。  我ながら凄いと思う…。 「…あのなぁ…」 「はい」 「…ちょっとなぁ…」 「はい」 「…飲みすぎてまってなぁ…」 「大丈夫ですか?」 「………」 「あの~?」 「…………」  わぁ、黙りこくっちゃったよ~!  どうすればいいの、コレ?  収拾のしようがない気がするよ…。  そしていい加減チャイムもうるさい!  自動ドアも開いたり閉まったり、忙しそうだし! ──…もうやだ。  私の心は早くも半分折れかけていた。  助けての意味を込めて店長を見たけど、こっちが見た瞬間にそっぽ向きやがった!  裏切り者めぇぇ!!
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