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「……何だったかな…?」
やっぱり一筋縄では行かないかな…?
「わかりませんか?」
「電話番号……あぁ、確か・・・・・・・・・だったな」
!!
何てこと。
ラストミッション、意外と難易度イージーだったわ。
「ありがとうございます!」
さて、後は電話を掛けるだけ♪
…とか思った私を馬鹿と呼んで下さい。
『この電話番号は現在使われておりません……』
何てこった!!
「店長~」
「電話番号、間違えてねぇか?」
「さっき急いでメモしたからこれであってる……何回掛けてもダメ。」
「もっかい聞いてきたら?」
「そうですね」
てことで、再チャレンジ。
「あの~…」
「……」
ダメだ!トリップモードに入ってる!!
「山田さーん。聞こえますかー?」
「わしゃ今田だ……」
!?!?
さっきと言ってることちがーう!!
でも、一応気付いて貰えたみた……い……?
「で、では今田さん。すみません、先程もお伺いしましたが、電話番号をもう一度お教え願えませんでしょうか?」
「ん?……あぁ、・・・・・・・・・・だな…」
…待って。
コレも全然ちがーう!!
「あ、ありがとうございます…」
と、取り敢えずコレで掛けてみよう!
『はい、こちら○○テレフォンショッピング…』
ガチャン。
「てーんーちょおぉぉ!」
「頑張れ…」
何でテレフォンショッピングの電話番号なんか教えてくれてんだよ。
何も注文しないよ!?
その後も鬼畜店長に「もう一回」って言われて、何度かアタックを掛けてみたけど、ことごとく玉砕。
名前は聞くたびに違うし、
電話番号は大体『この電話番号は現在…(以下略)』だし、
違うと思ったらテレフォンショッピング。
どういうことだ。
「も……無理です。心折れそうです」
「よしよし、よく頑張った」
「あとでデザート奢って下さい~」
「わかった。後で新作デザート奢ってやる」
わかります?
いつもなら「お前に新作デザート奢るくらいなら新作のガンプラ買うわ!」って言う人なんですよ、この店長は。
なのに、こんなあっさり「新作デザートおごってやる」って言うって、どんだけヤバイの。
私としてはラッキーだけど。
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