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「んじゃ、あとは俺に任せとけ」
「何か秘策でもあるんですか!?」
「あぁ、あまりこの手段は望ましくないんだけどな…」
え、なになに? 店長の秘策って!
まさか、長年コンビニで勤めてきたなかで、培ってきた酔っ払い対策法でもあるのかしら?
楽しみ~……。
「あー、もしもし。警察ですか?」
って、警察かよ!!
結局自分では何もしないのか……。
他力本願という言葉は店長の為にある言葉のような気がする。
というか、最初からその手段を使ってくれたら助かったんだけどなぁ…。
「だから言っただろ。あまり使いたくない手段だって」
「何でですか?あ、店長が前科持ちだからですか!?」
「違うわ!俺は前科ナシの善良な国民だよ!!
…コンビニに警察が停まってたら何か事件? とか思われるだろ。そしたら、下手したら信用なくなるかもしれないからな」
「あ、大丈夫です。店長が店長ってだけでお店の信用ないですから」
「お前、言わせておけば…」
「あ、警察来ましたよ。ついでにパワハラと違法の秘蔵DVD所持の疑いで店長も逮捕してもらいましょうかー」
「お前、まだそれ引っ張るのか!いい加減忘れろ!!そしてあれはちゃんと合法だ!」
「え、合法だったんですか!?」
「名誉毀損でお前も逮捕されろ」
「店長と一緒に牢屋行きなんてまっぴらごめんですよ」
「俺も嫌だわ!」
…さて、あとは警察の方にお任せしましょうか。
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