TRUTH

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 車掌車の屋根には小さな扉があり、そこに取り付けられた梯子(ハシゴ)を降りて中に入る。  ・・・流石は元々、旧アメリカで使用されていた車両を再利用しただけはある。  車内は劇的に改装され、車掌車はまるでトレーラーハウスの様に快適な空間となっていた。  「さぁ、休憩がてら少し詳しい話でもしようか?  私や運転士、貴方達の事・・・  そして、さっきのドローンも含めて聞きたい事が山ほどあるから」  女はそう言い、俺とアヤを連れて車掌車を案内する。  車両片側は寝台特急の様に通路となっており、各個室が数個に別れていた。  その部屋の一つが、車掌車のメインであるラウンジの様だ。      
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