プロローグ

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 これを機に、人類とメゼル人の両者は激動の時代を迎えようとしていた・・・。  メゼル人の優れた科学力により地球政府の軍事力を強化する事に成功。  しかし、人類が地球で活用する石油、ガス等の天然資源には数に限りがある。  また、メゼル人の科学力は人類にとってオーバーテクノロジーと云うに相応しい程の発展を遂げていた。  結論を述べると、メゼル製品が一般へ普及した事と裏腹に、人類は彼等のオーバーテクノロジーを理解しきれておらず、高い技術力を制御出来ずに苦悩を強いられていた。  地球の資源を十分なエネルギーへ変換、活用する事に更なる技術力の向上が求められる今・・・    メゼル人の科学を理解し始めたばかりである人類は技術開発に費やす資源を過剰に消費した。  よって地球は資源枯渇と飢餓に貧し、地球温暖化の悪化に伴い約20%の陸地を失い、電力供給は風力や水力、太陽光を活用しつつも大半は原子力に依存。  ――・・・西暦2020年。  石油、ガスが希少となった今、石炭や木炭を燃料とする蒸気機関を使うなど、時代背景の逆行と環境破壊を続け、地球の荒廃を進めていた・・・
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