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一時間目の授業は体育だった為、早苗と更衣室へと向かった。
千鶴は何となく周りを見ると、ブラジャーをしている女子生徒がチラホラいた。もちろん早苗もブラジャーをしていた。
すると、早苗の胸元に無数の赤い小さなアザや大きなアザがいくつかあった。
千鶴がまじまじと見ていると「ちょっと何見てんのよ!恥ずかしいじゃない…」と言い、赤らめて言いながら体操着に着替えていた。
「どうしたの?痒くないの…?」と千鶴が心配をしていると「うん…大丈夫だよ。あとで話すね」と照れ笑いをした。
千鶴は心配をしながら、体育館へと向かった。
今日の授業は女子はバレーで、男子はバスケットだった。
二クラスで授業をしていたから隣のクラスにいる竜太もそこにいて、もちろん左京もいた。
クラス対抗で勝負をしていると、女子は授業そっちのけで応援をしていた。
竜太はバスケット部に入っていて、それなりに女子からの人気もあった。
早苗が「ほら、竜太くんを応援しないの?」と気にかけていると、千鶴は竜太に駆け寄り「頑張ってね!」と笑顔で言うと「任せとけ♪」と言い、千鶴の頭を撫で、自分のクラスメイトの元へと走って行った。
千鶴はふと左京の方を見ると、背伸びをしていた。
またしても目が合い、千鶴は慌てて目を逸らし早苗の元へと走って行った。
すると「さっきの話だけど、昨日彼氏としちゃった…」と小声で呟いた。
千鶴は「えっ?キスはしたって、言ってたけど?何したの?」と小声で言うと「うん…エッチだよ」とはにかんだ笑顔で呟いた。
「えーっ!!痛くなかった?」とビックリしていると「ちぃちゃん、声が大きいよ!痛かったけれど、彼がリードをしてくれたから…だからさっきのはキスマークだよ」と言い、恥じらっていた。
千鶴が「いいなぁー。早苗も大人になったんだねぇ。」と言いながら落ち込んでいると「ちぃちゃんも、竜太くんとしちゃいなよ!」と満面の笑顔で言ってきた。
「えー!あんな奴と初体験はしたくないよぉ。もっとカッコイイ人がいいなぁ…」と千鶴が呟くと「そうかな?竜太くん、結構カッコイイと思うけどな?」と早苗は言うと、竜太を見つめていた。
周りの女子は、竜太と左京を応援していた。
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