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竜太の心臓の音がドキドキと聞こえていた。
千鶴が「竜ちゃん、恥ずかしいよ…」と顔を赤らめながら呟くと「ずっとお前のことが好きだった。」と竜太は言いながら、さらに力強く抱きしめられた。
二人ともしばらく沈黙をしていると、竜太が千鶴の顔をそっと撫でながら、千鶴の名前を呼んだ。
千鶴はビックリしながら顔を見上げると「キスがしたい…」と苦しそうな顔をしながら呟いた。
「えっ…!そっ…そんな…まだ早いって!」と笑いながら竜太を叩くと、その手を掴まれて半ば強引にキスをした。
「んっ…!」と言いながら逃げようと思ったが、舌が入ってきた。
「やだよぉ…」と言い拒み、突き飛ばした。竜太はよろけると「……ゴメン…」と言い、下を向いたまま玄関へと帰っていった。
玄関のドアが閉まったと同時に、千鶴はビックリしたのとショックで泣き崩れた。
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