【3】

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バスに乗り込むと、早苗が隣に座ってきた。 「待ちに待った林間学校だぁー♪」と千鶴が言うと「そうだね。天気も良さそうだし、てるてる坊主を作ってきて、良かった」と言いながら、早苗は微笑んだ。 ふと左京の方を見ると、ウォークマンを聴きながら腕を組んで目を閉じていた。 同じ班の女子生徒たちと話していると、あっという間に林間学校をするキャンプ場に到着した。 「着いたー♪」と言いながら、千鶴は背伸びをした。 荷物を持って、コテージに入ると大の字になった。 それを見た早苗が「何かちぃちゃん、寛いでるね」と言いながら、Tシャツに着替えた。 千鶴は家族や子ども会でここのキャンプ場に何度も来ていて、もちろん竜太一家も一緒だった。 千鶴が「うん♪昔、よく来たからね♪」と満面の笑顔で言うと「そうなんだ。私初めてだから、眠れるのか心配…」と早苗がいつになく心配そうな顔をした。 「大丈夫だよ!」と千鶴が言いながら、起き上がりTシャツに着替えると早苗の肩を軽く叩いた。 「そうだね…ありがとうね」と早苗が言うと立ち上がると、しおりと筆記用具を持って広場へと向かった。 千鶴もしおりと筆記用具を持って、広場へと向かった。 広場へ行き、生徒が全員揃ったのを確認すると山田先生が注意事項などを話していた。 生徒の殆どは、話を聞いていなかった。 千鶴も早く皆でトランプやUNOをしたくて、ウズウズしていた。 「以上、解散!」と山田先生が言うと、皆立ち上がりながら部屋へと戻っていった。
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