【3】

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湖畔を歩き、談笑をしていた。 左京は両親が離婚し父親と二人暮しをしているが、父親は長距離トラックの運転手のため、あまり家にいないため一人暮らしみたいな感じだが仲は良いとのことだった。 「へぇーだから、料理が上手だったんだねぇ!」と千鶴が驚いていると「まあね」と言い、ポケットからタバコを取り出して咥えると手慣れた様子で火を着けた。 「あっ…左京くんって、タバコ吸うんだ?」と、千鶴がポツリ呟くと「んっ?嫌い?」と言いながら、タバコを吸っていた。 千鶴は慌てて「うっううん!大丈夫だよっ!お父さんは吸ってるし、お兄ちゃんも吸ってるんだよ!」と言いながら笑うと「そっか…」と言いながら、千鶴の腰に手を回してきた。 クラスメイトや鬼ヤンマに見つかったら、どうしようと思いながらヒヤヒヤしながら周囲を見渡した。 幸いなことに死角となるトコロに座っていたため、バレることはなかった。 千鶴もポケットに入れていた早苗からもらった飴を取り出すと、舐めた。 それを左京がチラッと見て「あー千鶴とパツイチしてぇ…」と言いながらタバコを消した。 千鶴は頭が"?"となっていると「夏休みさ、親父いねぇからウチに泊まりに来ない?」と言うと、不敵な笑みを浮かべ顔を近付け、キスをした。 「んっ…」と言いながら、千鶴は顔を赤らめながら頷いた。 左京は唇を離し「サンキュ♪楽しみにしてっから」と言いながら、千鶴の頭をポンポン優しく叩くと材料を取りに行った。 千鶴も慌てて、左京のあとへ着いていくと材料を取りに行った。
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