【4】

26/26
91人が本棚に入れています
本棚に追加
/329ページ
屋台で焼きそばとジュースを買うと「あっ…今日花火もあるんだった!」と言うと「じゃあ急いで、場所を確保しねぇとな」と言いながら、イカ焼きを口に咥えると海岸へと向かった。 何とか場所を確保し座ると、左京が「ここ座れよ」と言い、あぐらをかいているトコを指差した。 千鶴は笑いながら「アハハ…ありがとう…でもあたし重いよ?」と苦笑していると「いいから座れ」と言われて恐る恐る座ると、左京が千鶴を包み込むように抱きしめた。 千鶴はドキドキしながらジュースを飲んでいると、会場が暗くなり花火が打ち上がった。 「わぁー♪綺麗♪すずやー♪」と千鶴が言うと「それを言うなら、たまやーかかぎやーだよ。」と左京が苦笑しながら訂正をした。 千鶴は舌を出しながら「てへへ…やっちゃった…」と言いながら、自分の頭をゲンコツにして軽く叩いた。 左京は優しく微笑みながら、千鶴の頭をぐちゃぐちゃっと撫でた。 千鶴は恥ずかしそうに、照れ笑いをした。
/329ページ

最初のコメントを投稿しよう!