【5】

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「あー!大嫌いな運動会が来たぁ…」と言いながら、千鶴が机にうつ伏せになると「私もだよ。嫌だね」と早苗は笑いながら言うと、二人揃って「運動会なんか、無くなればいいのにー!」と大声で運動場に向かって叫んだ。 あの日以降、永山先生は千鶴に抱きついたり呼び出さなくなっていた。 早苗にも大和にレイプ紛いなことをされたことを話していた。 「今だから言うけど、ちぃちゃんのお兄さんがお客で来たんだけれど、私をラブホに誘ってきたんだよね。ありえないから断ったけど…」と言いながら、飴を舐めた。 千鶴は申し訳なくなり、謝ると「大丈夫♪ちぃちゃんは、何も悪くないから謝らないでね?」と言いながら微笑むと、千鶴にも飴を渡した。 「早苗ー!大好きぃ!」と言いながら早苗に抱きつくと「うい奴も可愛いのぅ…」と言い、千鶴の頬にキスをした。 そのやり取りを左京がチラッと見ると、ウォークマンで音楽を聴いて窓を見つめた。 千鶴が「今の左京くんの顔、ウチらのこと絶対にレズだと思ってたよね?」と早苗に言うと「私は大歓迎だけど?」と言いながら意味深な笑みをすると、トイレへと行ってしまった。 千鶴も早苗を追いかけて、トイレへと向かった。
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