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僕は千年前の君に恋をした 序章
今これを読んでいる人がいるだろうか。
千年後に僕はいる。空はスモッグと埃にさえぎられ、太陽も見えない。
かろうじて人類だけが生き残った。
そんな時代が来ることを知っていた人がいるだろうか。
これは千年後に住む僕が経験したことである。
今書き記そうと思う。
人類の存続をかけた物語りを…。
僕はある日スモッグと埃の舞う道を歩いていた。
ふと見ると、見たことのないものがある。青くて小さなものだ。
何だ?これはと、近づいて中を覗いた。
私はいつものように、空を見上げたり道端の草を見ながら歩いていた。
青くて小さな花が咲いているのを見つけた。花の中を覗くと、誰かがいる。「こんにちは、君は誰?」とその人が言った。
花の中にいる人が喋るなんて、もしかすると宇宙人?
「で・で・出た~!」と尻餅を付いた私は一目散に逃げた。
僕は驚いたが、尻餅ついて立ち上がった彼女にマイクのチップを投げ入れるのを忘れなかった。
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