第1章 『時』

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  朝稽古で藤堂さんを含むいつもの三人組が私達に近付いてきた。 藤堂「あっ。おはよう」 原田「よく眠れたか?」 永倉「巡察帰りの総司が見知らぬ服装をしているお前等を連れて来たのを見てお前等が間者ではないか。と、俺達も少し疑ったんだ」 憐唖「…それで?」 花梨「憐唖、怒らないの!」 朔夜「疑われても仕方ないしね。何処の誰だか分からない僕等を沖田さんが連れて来たんだから。まぁ、よく眠れたけどね」 原田さん達の物言いに憐唖が怒りそうになったのを花梨が止めて、朔夜が少し苦笑いをしながらそう言うと、原田さん達も苦笑いを浮かべていた。 沖田「はい!其処まで。さぁ、後片付けして!左之さん達もあまり花梨達に絡まない!」 他の隊士に稽古をつけていた沖田さんがそう言うと、隊士達は竹刀を片して、朝餉を食べに行った。 朝餉を食べ終わってから私は斎藤さん率いる三番隊と共に巡察に出発した。 屯所に残った憐唖達は部屋で読書をして時間を潰し始めた。 .
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