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花梨「不逞浪士いませんね…」
斎藤「…居たら居たで捕らえる迄の事だ…」
花梨「──ですよね…」
京の町を巡察しながら花梨がそう言うと、斎藤さんが横でそう述べた。ツッコミを受けた花梨は苦笑いしながら辺りを見渡していると、道に迷っているらしき老人が歩み寄ってきた。
「───もし、其処のお嬢ちゃん」
花梨「はい?」
「この場所に行きたいんだが…何処か分かりませんかの?」
花梨「えと…それでしたら此処をこう行って、あそこの道を右に曲がった辺りにありますよ」
ちょっと悩みながらもさっき屯所内で弟達と一緒に見ていた京の町の地図を思い出して、老人に丁寧に道を教えてあげた。
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