第1章 『少年、旅に出る』

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  ──朝、カイはいつものように早くに目を覚まして軽く伸びをしてから顔を洗いに家の近くにある小川に向かった。 カイ「ふわぁあ…。今日もいい天気ですね」 欠伸をしながらも自然に感謝しつつ冷たい小川の水でさっさと顔を洗うと腰に掛けていたタオルで顔をちゃんと拭いた。 そして、カイは朝食を作る為、先ずは自分で丹念に作った野菜を何個か収穫したり、鶏小屋から卵を何個か採ってから家に入り、朝食をちゃっちゃと作っていった。 朝食をテーブルに綺麗に並べ終えると祖父を起こしに向かった。 カイ「爺ちゃん、朝だよ。さっさと起きて!」 ダリオ「ん~…。後、もうちょい寝かせてくれ…」 カイ「何言ってんの?朝御飯が冷めちゃうじゃないか~…」 カイは見た目は二十歳位の青年のように若い祖父を念入りに起こしたのだった。 .
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