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──そして、夕方、野菜を売り終えたカイは、雑貨屋に行き紙と羽ペンと墨を買い、家路についた。
その途中、道に一人の少女が倒れていた。カイはその娘の近くに行き、軽く揺さぶりながらその娘に声を掛けたのだった。
カイ「ねぇ、君。大丈夫?」
??「……」
カイ「───どうしよう…。一応、家に連れていった方がいいよね」
そう言うと、カイはその少女を背中におんぶすると、急いで家に連れて帰ったのだった。
??「う…此処は?」
少女は目を覚まして、辺りをキョロキョロと見渡した。
カイ「あっ。気が付いた?」
??「此処は…何処?」
カイ「僕の家だよ。君、道で倒れてたんだよ」
??「貴方は?」
カイ「あっ、自己紹介がまだだったね。僕はカイ・アルフォード。君は?」
??「…エルザ…」
その少女はカイが悪い人じゃないと分かると自分の名前を名乗った。
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