第1章 『少年、旅に出る』

12/26
前へ
/41ページ
次へ
  カイ「エルザか。じゃあ、エルって呼んでいい?」 エルザ「はい…。お好きに呼んで下さい。あたしもカイと呼びますので…」 その少女は優しく微笑んだ。それと同時にお腹が鳴ったのだった。 エルザ「あっ…//」 エルザは顔を赤らめて恥ずかしそうにお腹を押さえた。 カイ「クスッ。すぐに何か食べるの持ってくるね」 そう言うと、カイはすぐに食べ物を取りに一階の台所に向かった。 エルザ「……」 エルザは懐(ふところ)からキラキラとした石が付いたペンダントを取り出した。 エルザ「…母さん…」 エルザはそのペンダントをギュッと両手で優しく握った。 カイ「エル、お待たせ~…って、どうしたの何かあったの?」 カイはさっと食べられるものを持ってエルザの所に戻ると、涙を流しているエルザを見て心配そうに言ったのだった。 .
/41ページ

最初のコメントを投稿しよう!

21人が本棚に入れています
本棚に追加