第1章 『少年、旅に出る』

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  エルザはハッとしたのか涙を袖で拭ってからカイの方を見て エルザ「な、何でもない」 カイ「そう?なら、良いけど…。あっ、簡単に出来る物を作ってきたけど…美味しくなかったら残していいから」 そう言うと、カイはお粥が乗ったお盆をエルザの膝の上に置いた。 エルザ「──いただきます」 エルザは行儀よくお粥を食べたのだった。 カイ「……」 カイはその様子をドキドキしながら見ていた。 エルザ「おいしい…です」 カイ「本当?良かった~」 カイはホッと一安心し、エルザにお茶を渡した。 エルザ「あ、ありがとう」 エルザはぎこちなくカイからお茶を受け取ったのだった。 .
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