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瑠花「あ、危ない!」
俺はその少女を助けるべくその辺にあった小石をゴロツキ目掛けて投げた。そして、その小石は見事ゴロツキの頭に当たったのであった。
あっ、当たった。
そのゴロツキは頭を擦りながら俺の方に振り返った。
「──…イテェじゃね──ん?」
ゴロツキは俺をよーく観察した。
瑠花「な、何だよ?」
ゴロツキはジリジリと俺に近付いてきたので、俺は後退りをしてから攻撃態勢をとった。
「おい、小娘。よく見たら上玉だな…。俺の妾にならねぇか?」
瑠花「断る!!」
「なっ、何だと!?」
瑠花「そういうの興味ないんで」
そう言うと俺はそのゴロツキに回し蹴りを喰らわしたのだった。
ゴロツキに襲われそうになっていた少女が俺の後ろにしがみついてきた。
瑠花「あの…大丈夫?」
??「あ、はい。貴女のお蔭で助かりました。ありがとうございます」
少女は俺に礼儀正しくお辞儀をしてお礼を言った。
瑠花「別に大した事もしてないし」
??「いえ、何か御礼をさせては貰えないでしょうか?」
瑠花「ん~…。取り合えず此処から離れない?さっきのゴロツキが目を覚まし兼ねないし」
??「あっ、そうですね」
少女が成る程と倒れているゴロツキを一度見てから俺と共にその場から離れたのだった。
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