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俺達、二人は町にある一つのカフェに入った。
??「あっ、自己紹介がまだでしたね。私はフィオナ・メルフェと申します」
瑠花「お…──…じゃなかった。あたしは櫻井瑠花っていうの」
フィ「ルカさんですか。良いお名前ですね」
瑠花「歳はあたしと変わらなさそうだから、あたしはフィオナって呼ぶわね」
フィ「では、私はルカさんと呼びますね」
瑠花「呼び捨てでも良いのよ?」
フィ「はい。では、ルカ…で。こ、此れで宜しいでしょうか?」
瑠花「うん。大丈夫だよ。じゃ、あたしから質問。フィオナはどうしてあんなところに居たの?」
フィ「じ、実は…何も覚えていないんです」
俺はズッコケそうになったのを堪えて珈琲に角砂糖を2個入れてかき混ぜてから一口飲んだ。
瑠花「お、覚えてないの?」
フィ「はい…」
フィオナはコクリと頷いた。
瑠花「マジか…参ったな」
俺だって何処に向かえばいいのかわからねぇのに…。
フィ「ルカさんはどちらからいらした方なのですか?」
瑠花「ん…。あたしも分からないのよ」
俺は素直にフィオナに答えた。
フィ「そうなんですか…。あっ、そうだ。私の家に来ませんか?」
瑠花「えっ?フィオナの家に?」
フィ「はい。父に友人としてご紹介致したいと思います。どうでしょう?」
瑠花「ふーん。此処から近いの?」
フィ「はい。此処から近いです。桜の木がある家が私の家なんですよ」
あれ?この世界にも桜が?と、俺はちょっと考えてからフィオナに返事を返したのだった。
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