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「了解。そういうことなら、こっちでも対策を考じてみるよ」
そう言うと、秋津はちらりと戸口に目線をやる。
「赤羽さん、月曜日に行った店の向かいに『Flower』ってカフェバーがあったでしょ。そこで飲むから、今日七時から予約入れておいて。
『秋津』で七名。後から一人増えて八名になります、って伝えて」
「承知しました」
そう言ってスマホを開く。
『Flower 代々木公園』でGoogle検索をしてみるが、店のHPはでるものの、連絡先はメールのみのようだ。
とりあえず、言われた旨を書き込み、メールを送信する。
「とりあえず、メールは送りました」
「うん。ありがとう」
礼を言われ、さて という気分で島村の書類に目を向ける。それに手を伸ばすと、主任がこちらに近寄ってきた。
・・・
「何ですか?」
「いや。赤羽チャン、課長のこと知ってたの?」
主任の言葉で、自分の失言に気付くも時は既に遅い。
おそらく、島村に子分のように使われている鴻野山(こうのやま)は、彼女に情報を伝えるだろう。
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