第一章

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第一章

「……止まれ! 止まらないと、撃つ!」 目の前の男に銃を突きつけ構えた。 「撃ってみろよ! 撃てるもんならなっ!」 挑発的な声にトリガーに指をかけた。 瞬間、対峙する男が内ポケットに手を突っ込んで、 撃たれる前に撃たなくてはと銃をぶっ放したーーだが、俺よりも速く抜かれた銃から発射された弾丸が、肩をかすめて飛んだ。 「……うっ!」 俺の弾は撃たれた衝撃でターゲットを大きく逸れ、血塗れの肩の痛みに耐え切れずに、がくりと膝をついた。
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