凍りの眼差し

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凍りの眼差し

男「位置について・・・用意・・・バンッ」   焼けるアスファルト、揺れる蜃気楼。 今更気付いたけど、僕はこれらがそんなに好きじゃないみたいだ。   実況「あ~っと!!!ここで転倒はゼッケン32番!!ここで夏はおわりか?!」     あぁ、なんかこう、何かに一生懸命になりたかったな。   [グッシャア!!]   僕の右足はいうことを聞かずに僕の体を宙に浮かせた。     夏の終わり。早過ぎた秋の訪れ。   そもそも僕の元に夏なんて来たのだろうか・・・     
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