†キミがいるから…†

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 病院に来て、もう2週間になる。オレの病室には、同じクラスの生徒から、お見舞いにと千羽鶴と寄せ書きが届けられた。別に、クラスの人気者だった覚えはないし、話したこともないような相手からも寄せ書きが書かれているのを見て、何か不思議な気分だ。励ましてもらえるのは、嬉しい。ただ、毎日続く“痛み”がオレを卑屈にしていた。 可哀想だと哀れに思われているに違いない。家族にだって迷惑をかけてる。いっそ、オレなんて死んでた方が良かったんじゃないか? そんな想いを抱えて…──この日、とうとう鬱積(ウッセキ)した想いを抑えきれずに、オレはキレた。 「ほら、もう少し頑張らないと。」 リハビリの受け付けで、いつもより早く帰ろうとしたオレに、座っている事務のおばさんが言った。 「…今日は、いつもより身体が痛くて、疲れたから。」 「何、言ってるの?若いんだし、もっと頑張れるでしょ?」 「……。」 「働いてる人と違って寝てるだけなんだから、頑張ってリハビリしないと──。」 「…んだよ、それ。」 頭の中が、一瞬白くなった。心が怒りで震える。オレは、勢いのまま怒鳴った。
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