~黒き幸~

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貧しい生活に倒れる名付け親     無理がたたってしまったのだろう     奴は震えた手で手紙を書いていた     書き終えると奴は俺に     『コイツを届けてくれないか     夢を見て飛び出した僕の帰りを待つ恋人へ』     俺はその時思った     誰かのためになんて考えたことがなかった     まして必要とされている     『悪魔の使者』と言われた俺が必要とされている     俺は手紙をくわえて親友の家を飛び出した    
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