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「どうすれば良いか…。それが、最も重要な所だ。そもそも、その点にこのクラスの存在意義があると言っても過言では無い。……君等は他のクラスと同じように授業を受けるが、その他に特別演習が入ることになる。」
「特別演習!?」
教室内の生徒全員の声が重なった。
「そうだ。学園側はその演習の結果を見て、普通クラスに戻すかどうか判断するそうだ。」
「と言う事はぁー―――。」
「演習を頑張れば、僕らの明日は見えてくるってことですね!!!」
つぐるが、歓声さながらの声をあげ勢いよく立ち上がった。
「良かったぁぁ~~~。…もしも、このまま永遠にF組に居る事になったら、家を追い出されて路頭に迷う事になってたよ。」
「え、君の家の人はそんなに厳しいのかい?」
「えぇ、それはもう…半端ないですよ。自立を重んじる家系で……。」
つぐるとカリスは、本題と違う内容を話し始めた。
「大変なんだねぇ、つぐる君。」
のほほんとした表情を浮かべ話しかけてきた春花に、桜は曖昧に笑ってみせた。
「え、……あぁ、そうだね。」
―――まぁ、私んとこも似たりよったりなんだけどね…アハハハハァ~。
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