17人が本棚に入れています
本棚に追加
/50ページ
桜は腹が痛かった。とことん痛かった…。
まるでえいりな刃物で、つつかれているのではないか、と言うほど辛かった。
―――……もう、どないせぇっちゅうねん。あぁ、家に帰ったら、きっとおばあちゃんに……は、墓に埋められるカモ。…母さんはいつものように笑った後に……ドロップキックとビンタの応酬できまりだな、こりゃぁ。兄さんに限っては……。
桜はそこで思考を止めた。考えるのが辛くなったからではない。[…多分、きっと、おそらく💧]
誰かに肩を叩かれたからだ。
最初のコメントを投稿しよう!