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※少しHな与奪シリーズ※もしも最初の戦いでシェリスとアルがブラールに負けていたら(2)~屈辱の口付けに反応する身体…編~‼続きます‼
「どうやら、本当にもう戦えないみたいだな」
「なるほど、だったら遠慮なく前菜を頂くとしようか」
いやらしい視線が、シェリスの豊満な身体に纏わりつく。
対するシェリスは、憎悪のこもった瞳で、二人を見据えていた。
「あんた達……覚えてなさいよ。回復したら、絶対に殺してやるから!」
精一杯の威圧感を込めて言い放つも、相手の絶対的有利なこの状況では、ネズミが猫を睨み付けるに等しい行為だった。
「おーおー、威勢がいいねえ」
「そんな気も起こらないくらいにしてやるよ」
二人は、さも愉快そうに笑いながら、シェリスに視線を合わせるように腰を落とす。
そしてそのまま片方の学生が、シェリスの唇を貪るように、その唇を重ねた。
「ん……んーっ! んーっ!」
シェリスがいやいやと首を振りながら抵抗するも、まるで歯が立たない。
それに気をよくしたのか、学生の舌がシェリスの唇を割って口内へと侵入する。
普段の力を出せれば絶対に負けない雑魚に、いいように口の中を蹂躙される悔しさは、身を焼かれるほどであった。
噛み切ってやろうとするも、力の入らない身体では、ただの甘噛みにしかならない。
自らの口内の隅から隅までを味わい尽くすかのように暴れまわる舌の動きに、屈辱が色を増していくのがわかる。
しかし、シェリスの身体はあまりにも敏感だった。
「んっ……んんっ……」
先ほど、アルと魔力のやり取りを交わしたばかりの身体は未だに熱を帯びており、このような被虐にすら、甘い痺れをもたらす。
絡み付く舌が、甘い快感を伝え、その身体が薄紅色に染まる。
ただの口付けでこの状態なのだから、これ以上されたらどうなってしまうのだろう。
そんな恐れですら、この身体は快楽へ変えてしまうのだ。
やがて、離れた唇から透明な唾液の糸が伸びる。
それはアルと交わしたものよりも、激しい口付けの証。
火照った身体は、シェリスの意思とは裏腹に、その先を求めて止まなかった。
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