第零章・始まりの話

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俺の名前は葵省吾(あおい・しょうご)。 山に囲まれた日本の片田舎、汀町(みぎわちょう)に住んでる高校二年だ。 俺の祖父が、町にある御剣神社って所で神主をやってるって以外は、普通の暮らしをしてる、ごく普通の高校生……だった。 そう、今じゃ過去形だ。 全ての始まりは、今日俺がじっちゃんの手伝いをしに神社に行った事から始まる。 まぁ、神社って言っても、寂れてパートやバイトの巫女さんも雇えないような神社だから、管理なんかは神主のじっちゃんがやってる。 でも、さすがにじっちゃん一人じゃ掃除なんかはこたえるので、若さを持て余してる俺の出番になったという訳だ。
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