『 運命的な出会い 』

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原因さえわかれば、それを取り除いてやって、元の元気なロミオに戻すことが出来るのでしょうが。 そのような両親の気持ちを聞いて、ベンヴォーリオは従兄弟でもあり親友でもある自分がロミオの悩みの原因を探ってみよう、と思いました。 彼は、『おはよう、ロミオ』と声をかけました。 ロミオは物思いからわれにかえり、相手が友人と知るとホッと一息ついて、『早いのか、まだ?』と言葉を返します。 『九時だよ』 『そうか、悲しい時は長いなぁ』確かに、楽しい時は短く、悲しい時は長く感じられます。
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