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ロミオをそれほど苦しめているのは、ロザラインと言う女性でした。
彼女は美しくて賢い、つつしみ深い人ですが、女子修道院に入ってその生涯を神様に捧げよう、と心に決めていたので、あらゆる男性を遠ざけていました。
ロミオがいくら近づこうとしても許されず、いくら悩んでも無駄だったのです。
ベンヴォーリオはその話を聞くと、生涯結婚はしないと誓っているロザラインのことは一日も早く忘れ、もっと美しい他の女性に目を向けるよう忠告します。
だがロミオは、『それではあの人の美しさをよりいっそう思い出すことになる』とはねのけるのでした。
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