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両家の者達は憎しみを抱いたまま、退散しました。
血や汗が飛び散り、剣の音や怒鳴り声が飛びかう喧嘩騒ぎが、潮の引くように消えていくと、その後に、ひっそりと、甘い悩みに包まれた若者があらわれました。
モンタギューの一人息子、ロミオです。
彼は、この頃、悲しそうな顔をして物思いに沈み、朝早く🏠を出て森の中を一人で歩き回ったり、陽が昇ると光をさけるように🏠の自分の部屋に閉じこもったりしているので、両親も心配していました。
なにが原因でそのように沈み込んでいるのか、尋ねても答えてはくれません。
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